アマゾン河採集旅行(3)タパジョス川上流訪問記

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2021年 10月
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定休日

ブラジル・サンパウロ在住、すし屋で熱帯魚漁師のマツエのブログです。

今回は今月2011年11月初旬に訪れたブラジル中央部を流れれアマゾン支流
タパジョス川地方への訪問記です。

同一の川で下流と上流で川名が違う、ということがあります。
日本で記憶しているのは、間違っていたらごめんなさい、長野の北アルプスから
発する梓川が中流では千曲川になって、下流は信濃川と変わっていくのでは
なかったかな・・・?と覚えているのですが。

ブラジルではアマゾン河もそうで、上流のペルー・コロンビア国境からブラジル圏
に入るタバチンガ市辺りから中流のアマゾン最大の町マナウスまでをソリモンエス
河と呼び、マナウスから下流、ベレン市近郊で大西洋に流れ込むまでをアマゾン河
と呼んでいる、と現地で聞いています。

ちなみにソリモンエス河の語源は、ブラジル語(ポルトガル語)で SO-LIMAOES
(SOはonlyの意味 LIMAOESはLEMONの複数形)で  レモン川 という意味です。
この川にはレモンが沢山流れていたそうです。

アマゾン河の中流地域でブラジル中央高原に展開するタパジョス川も支流の中間地点
から上流をテーレスピーレス川と呼び名が変わります。

今回は、そんなタパジョス河上流・テーレスピーレス川への訪問旅行となりました。

前回と同じグアルーリョス空港からの出発となる。

空港駐機場を通過のおり、懐かしい機種に出会ったと思った。
この姿から往年のボーイング727と間違えたようだった。
数年前にマナウスからサンパウロに帰る便で、この727に搭乗できて懐かしく思った
のだが、それと瓜2つだったため、間違えたようだが、今回のこの飛行機はカナダ製
のフォっカー80だったようだ。
紛らわしい形なので、勘違いしたようだ、しかし懐かしいスタイルには違いない。
約1時間半で北マットグロッソ州の州都クイアバーに到達したようだ、機内アナウンスで
着陸態勢に入ったらしいアナウンスが聞こえたので窓を覘いたら、ちょうどクイアバー川
が見えた。湖の映像だ。
一見して  「イヤー 困ったぞー」 と思った。すでに川が増水しているのだ。
今回採集はどうなるのだろうか、またアマゾンまで長旅をして「ただ水を見に行ってきた」
という結果におわらないだろうか、というイヤーナ予感がしてきた。

このクイアバー空港で別の航空機に乗り換えて、目的地に到着。
タクシーでホテルにむかい、荷物を置いてすぐに川にでかけた。

目的の川にきて「ホッと一安心・・・・・」  川は水で覆われていませんでした。
この川は同一河川が3本に分かれて国道と交差しているのだそうだ。
その3本のうちの1本の川が増水していて、残りの2本の川に水はまだ到達していなかっ
たのだ。
下の映像が現地の到着時の様子、まだ水はきていない。
写真の木の幹の色が途中で変化しているが、水がきたら毎年この黒い部分まで増水する
ことになるそうだ。

下の写真が、この川の本流の水流で、こんな状況では思うように魚は採れない。
川はすでにここまで増水してきているのだった。

まだ増水していない部分で、見つけたコリドラス。
目的のオリビア・コリドラスに久しぶりに出会う。
全体的に緑がかかり、斑点に覆われる特徴的なコリドラスでである。


気温35度を越す猛暑のなか、川の傍のバールで昼食にする。
去年きたときもそうだったが、川で採れる魚をそのまま料理してくれるので
とても美味しい。採集旅行の楽しみの一時。

昼食の献立 今年最初のこの川を上がってきたスルビンナマズのから揚げ
レタスのサラダと味付けご飯です。
とても美味しかった。

午後は付近に自生しているエキノドルスを採集する。
これもこの地方の特産種と思う、地上葉(空気中の葉)は丸く、水中葉(水草化)したら
細い葉が出てくる変わったタイプのようだ。

したの写真は同一種ですが、植物体は既に雨季の到来を知っているようで、すでに
水中葉(水草としての機能)が出てきている。
おかしいなと思って、付近のバールの主人に聞いてみたら
「もう 一ヶ月前に雨が降っているよ さっき食べたスルビン鯰もすでに雨季をしって
いたんだ」
という話しをしてくれた。 
ああもうこの地方は雨が降り始めているんだ。何とか間に合った、とおもうことしきり。
写真のように。水中葉は細長く成長している。

翌日はアピストを探しに朝からでかける。
昨日の川にも、もっと水が引いていればであるが、アピストが採集できるのだが、
アピストが採れる本流側の川は水に覆われ、結局小さいサイズが3匹採れただけだった。

ここまで(サンパウロから片道2500kmも)やってきて、目的にした魚が採れなかった
では、何をしにきた、ということになる。ここからが自分の漁師としての正念場となる。
街道をかなり走って、見つけた川が下の
写真である。

なんとも魚のいそうな川ではないか、という期待の予感がはたらく、ワクワクだ。

長年の経験から推察して、この景色ではもっと早くきていれば水量は遥かに低くて採集に
はもってこいの川だったと思う。 しかしまだ間に合う水量だ、いよいよ胸が躍る。

どんなモンだろう、採れてくれよー、と念じながら網を入れること数回・・・・やったー
念願のアピストが付近の花びらの中に跳ねていた。
採集人としての至福の一時だ。
それにしても綺麗な個体である。なにかちょっと昨日の川の魚とは違っているようだ。

久しぶり、4年だったか5年になるか。こんなピーチレモン・テトラと命名したテトラも
採集できた。 この魚がいたことも失念していて、網に入って・・・思い出した。

「タパジョス川にはタライロンと呼ばれる獰猛なカラシンがいる。」
ホテルの主人に聞いた話しだが
「テーレスピーレス川には1m20cmにも成長するタライロンがいて、けっこう釣れる」
のだそうだ。
こんなちっぽけな川にもその稚魚と思える魚がいた。普通は60cmサイスの魚だが。
こいつは本当にタライロンだろうか、と思い観察していた。
写真は8cmサイズを拡大してみた、トライーラの面だ、目が異常にでかい?!
ここの魚市場に行けば普通に手に入る魚なのだが。

初めてめぐり合った川に満足しながら、同時に感謝しながら帰途につく。
ブラジル中央地方ではこんな道が続いている。ルンルン気分であった。

タパジョス地方の夕焼けも綺麗だった。日暮れ前の数分なのだが。

今回の旅でも、帰りの機窓から地球の夕暮れを眺めながら帰ってきた。

2011年11月14日記載

次回はどこに行くか、現在考え中です。
年末年始休みを利用して、ウルグアイ国境地方に深緑系のエキノドルスでも採集にでかける
か、なんて考えています。
体質で呑めないけど、あっちのワイナリーで新酒のタダのみをごちそうになってこようかな?!

                                        まつえ   でした。

熱帯魚ショップ店長を経験後、南米ブラジル・ペルーに単身渡航し熱帯魚の研究を行う。その後、日本へ帰国し、2004年12月にペスカドールをOPEN!
Written by Teruo Noguchi

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