南米サンパウロ在住、マツエタカシのブログです。
2011年07月09日からのサンフランシスコ川源流旅の続編
今回の旅の目的はあるコリドラスの採集が目的でした。
結果的には、なーんにもいなくて なーんにも採れなかったのですが。
この場所は、或る文献に記載された正式な生息地と指定されていた場所
なのです。
今回はー価値ー というものを考えてみたいと思いました。
訪れた川の写真を3枚掲載しますが、採集人からみれば、この3河川には
コリドラスがいるにちがいない、という経験的景観的見解があるのですが、実際
には何もいませんでした。
それでは
我々熱帯魚採集人が或る魚を追いかける場合、その標的をどこにおくか、
という発想の原点があります。
最も頻繁に出かける原因は、読者の皆様の要望、というの多いのですがね。
特殊マニアの方から頂く情報も参考にさせていただいています。
一応プロとして、その道で生活している者にとっては収穫物を買ってもらう
必要があるからです。 誰も買わないもの、とっても食えないですからね。
最近の出来事では、ペルーのかなり標高の高い地域に生息していると
いわれていた「コリドラス・ワイツマニー」という種類がそれでした。
過去20年以上、いつ来るか、いつ来るか、誰が採集にでかけるか、という
話題が頻繁にささやかれていたのですが、そんな情報がどこかから現地の採集人
に漏れたのでしょう、あっけない感じでこの超珍種が市場に出回り、その出回った
数の多さから、マニアと自称している方々を、がっかりさせた種類になってしまいま
した。
それでは、マニアと自称している方からの発想はどうなんでしょう。
それは、世界に自分、ないし数名しかもっていなくて、時価20万とか30万というよう
な種類を飼育すること、その快感が何にもまして貴重なのかもしれません。
たとえばマニアといえば、腕時計が例にあげられますね。
世の中の価値観をきめるものには「ステータス」というわけのわからないものがあります。
このステータスというものは、その時期の規制の破壊とか出回る数の多さ等で大半のも
のが廃ってしまったのですが。一部のスイス製の時計では、それが今でも維持されてい
ます。 永遠と思われる価値を維持し続けているわけです。
そしたら価値、というのは何なんだろう、と考えるのですが。
ユダヤ人が世界ダイヤモンドを支配してきた発想は、永住の地を持てなかった彼らユダ
ヤの民が、紛争や政変で自分たちの努力を一瞬のうちにパーにしない方策として価値を
全くの小型に凝縮した宝石、そのなかでもダイヤという永遠の価値をわずか10gにもみた
ない石ころにして、いつでもどこへでも持って逃げられることに重点をおいたからなのでしょう。
価値の凝縮と、その保持保管いう意味です。
実際、国家紛争に遭遇たとして、持って逃げられるものが命だけとしたら、恐らく10gのもの
1個で2個あれば命と一緒に携行可能だろうと想像できるからです。
私も齢60に達してみて、自分以外頼れるもののない外国にいて、最近はそんな発想が理解
できる年齢になってきたようです。
わたしには出来なかったのですが、一生懸命努力して得た財産は失いたくないものですね。
人類の歴史では古今東西、これがもっとも重要な人生そのものだったようなきがしています。
コリドラス変じて 価値 の話しになりましたが、次回はそんな魚の価値を決めるー記載ーという
ことについて考えてみたい、と思います。
2011年07月17日記述